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岡田まりゑblog

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917.未だ上手くはならないけれど

新作に勤しむシーズンとなりました。
銅版は製版(描いて腐蝕する)する時は
様々な危険な用具を使用するので、
私は作品は1点づつとかではなく
まとめて製版をします。
ですから「今は製版時期」とか「刷りの季節!」などと
分けています。

版に描くまでには、
防食用のグランド(液体)を流し引いたり。
版の裏面にも防食シートを貼ったりします。
その前に液体グランドを整えたりも!
私は固形のモノと液体のモノを混ぜて使っているので、
それを適切な濃さに調整する必要があります。
また、
版面にグランド液を綺麗に引くのにも
ちょっとした技があります。
日本人は片手に版、片手にグランドの入った瓶を持って
版面を上手に動かしながら揮発せぬうちに
綺麗に引くことができる人が多いです。
海外の人には難しい技なようで、
ハケなどで引いているようですが。。

私は
日本人としてはカナリ不器用な方ですが、
長い銅版生活で、まあまあな感じには
グランドを引くことができるようになりました。
学生の頃などは
全く上手に引けず、
それどころか裏に貼る防食シートもシワになったりで
そんなコトでもう絶望的なキモチになって
1日が台無しになったおりました。

未だに
そんなに上手くシートは貼れないし
グランドもムラになったりしていますが、
ただ、
そんなコトで絶望などはしなくなりました。
そして、
何か思いがけないアクシデントが起こった時には
冷静に対処出来るようになりました。
そんな「思いがけないコト」から
素敵な発見さえ出来るようにもなりました。

それは
私なりの技術の向上だと思っています。
今日も上手く引けないグランドに手こずりながらも
これが作品として旅立ってゆくまで
色々と一緒にヤリトリしよう!
と挨拶気分で版を扱っていました。





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手の中にない モノ(ed.20 20.5x17.5cm)
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by malie134-HS02 | 2017-06-14 17:12 | 日々 | Comments(0)
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