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岡田まりゑblog

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カテゴリ:日々( 232 )

928. 静かな刷りを目指して

立秋とは言っても暑さ真っ盛りのこの時期、
恒例のリトルクリスマス展用の
作品の刷りの日々です。

今年の作品テーマは「旅する」です。
旅の時間を思い浮かべつつ
久しぶりのエディション刷りを!
今回の版は、いつもに増して深い腐食で
インクの盛り感を意識しています。
ですからインク詰めに結構
技と労力が必要担っています。
思ったより過酷な刷りの日々です。

エディション刷りは
上手く乗れると、
瞑想にも似た静かさがやって来ます。
そんな刷りが出来る日となるよう、
体調整えるのもこの時期のシゴトです。


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by malie134-HS02 | 2017-08-08 16:08 | 日々 | Comments(0)

926. natsu

8月に入ると夏本番!という感じのはずですが、
このところチョットはっきりしない日々です。

海辺の町に住んでいた頃は
夏がとても好きでした。
毎日プールで泳ぐのが楽しみで、
日焼けするのも嬉しかった子供時代。
カンナや朝顔、うちわサボテンの花は夏の象徴でした。

東京の山側へ移ってからも、
寒い日々よりは夏の方が好きで、
濃い緑や蝉の声を楽しんでいました。
ギラギラの太陽もキモチが明るくなるので好きでしたが、
最近は「暑さ」はツラサになっています。
クーラーの効いた部屋から夏の雲を眺めるのが精一杯かな。

夏休みに関係のない生活になってから
もうだいぶ経ちますが、
暑い日々は辛くても
それでも何だか、今でも、
ちょっとウキウキします。




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花咲く空  へ  (ed.20 30x47.5cm)
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by malie134-HS02 | 2017-08-02 14:50 | 日々 | Comments(0)

924.マチエール

製版の日々です。
暑いベランダで完全防備で版を腐蝕しています。
時に塩化第二鉄の溶液が温まってしまい
緩いお湯のようになってしまったりするので
氷で冷やしたり調節しながら
製版しています。

私の版は銅版といっても
細かい繊細な線で成り立っているのではないので
このように夏場の過酷な環境での腐蝕も耐えられます。
細かい繊細な線の累積よりも、
線と線が幾重にも重なり合う中
時間の経過で腐蝕が崩れ、変化してゆく有様に美しさを感じます。
深い腐蝕によるインクの盛り上がりの作るマチエール
(作品における材質的効果)を考え作品を構成しています。
そのあたりに注目して作品をご覧頂けると嬉しいです。

今年も猛暑の気配。
熱中症に気をつけつつ製版に励みます。



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ナカニワ  (ed.30 20x15.5cm)
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by malie134-HS02 | 2017-07-22 16:03 | 日々 | Comments(0)

922.今いるトコロ

フェルデンクライスメソッドのクラスでは
いつもアタラシイがある。

身体のある部所を少しづつ動かした後に少し休む
というコトを繰り返すのですが、
その「休む」といことが、とても重要だと知らされました。
動くという動作の延長上に
「休む」という動作があるというのだ!
「休む」も動作の一部であること。

そして、その休んでいる間、
脳は今やってきたコトをフィードバックしていると。
ずっと動き続けていては「やってきたコト」を整理出来ない。
それは制作についてもそうだ。
動きながら出てくるアイデアもあるが
動けない時に想うコトもとても重要であったりする。
次への核になったりする。

ゆっくり少しづつ動かして
隅々まで感じて味合うコトの大切さ。
そしてそれは今を生きるコトなのだと思う。

私の苦手な
「少しづつゆっくり」とか「途中で休む」とか
アタラシイこととして楽しんでゆきたい。




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might be there (10x10cm ドローイング)
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by malie134-HS02 | 2017-07-09 15:03 | 日々 | Comments(0)

919.イマがんばる

今ここに生きることを愉しむ。
そんなコトが最近の私の日々のテーマになっています。

自分を焦られなければいけない状況に置くのは苦手なので、
なるべく「ヤルベキコトは早めに!」
そして「次へ向けて準備する」を心がけています。
そのお陰で物事はわりとスムーズには進みますが、
だからと言って、予期せぬ出来事が全く起こらない
わけではありません。
それは世の中の常
と知ってはいても、心配性と勇気のなさで
何かいつも緊張しています。

今を楽しめない状態になっているコトが多いです。

せっかく素晴らしい景色を眺めていても、
面白いパーティーに出ていても、
「その後」が気になったりして
心ここにあらず。。。な時を過ごしてしまっているな。

これは本当にもったいない!
シッカリ今を感じて楽しもう!!
最近はそのコトを頑張っています。

ほんとうはカンバルことではないけれど。



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それを選ぶ (10x10cm ドローイング/鉛筆、パステル・和紙)
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by malie134-HS02 | 2017-06-22 17:15 | 日々 | Comments(0)

918.アタラシクする

フェルデンクライスメソッド2回目を受け、
今回もまた、なんだか嬉しくたのしいキモチがやってきました。
セッションの中で聞いた言葉で印象深いものがありました。
「頭で考えて行動すると、
知っているコト、今迄の経験値から引き出してきての行為
になてしまう」。

それは正に日頃の制作において、
私がとても気にかけていることです。
エスキースの段階までは、
もちろん始終作品について、あらゆる方向から考え続けています。
何をしていても、大げさに言えば寝てる時さえも
考えていたりします。
しかし、
一旦作品の方向が決まったら、
実際に描く段になったら、
「頭で考える」はスットップしていないと
私にとっての「よい作品」はできません。
自分の手が思考を持ってやってるコトは
積み重ねからのルーティーンが多い。
もっと凄いモノを創るには(表現しにくいですが)ウエのチカラが必要となります。
手の持っている積み重ねの技は職人のモノで
ともすれば仕上がった結果は凄いクラフト!ということでしかない気がします。
勿論「凄いクラフト」も「スゴイ」訳ではありますが、
私が目指すものはその範疇ではありません。

ですから常に
自分にとって「アタラシイ」を目指したいと思っています。
新しいコトにチャレンジするには
「アタマで考えない」が必要になります。
躰に任せるコトだったり、自分を信じるコトだったり、
その境地は「無になる」と言い換えられると思います。

そんな風に制作出来る自分を作る為の精進を日々しています。
それがモノを創るヒトの勤めだとも思っています。





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たくさんの想いで と  (ed.20 40x56.5cm)
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by malie134-HS02 | 2017-06-18 13:01 | 日々 | Comments(0)

917.未だ上手くはならないけれど

新作に勤しむシーズンとなりました。
銅版は製版(描いて腐蝕する)する時は
様々な危険な用具を使用するので、
私は作品は1点づつとかではなく
まとめて製版をします。
ですから「今は製版時期」とか「刷りの季節!」などと
分けています。

版に描くまでには、
防食用のグランド(液体)を流し引いたり。
版の裏面にも防食シートを貼ったりします。
その前に液体グランドを整えたりも!
私は固形のモノと液体のモノを混ぜて使っているので、
それを適切な濃さに調整する必要があります。
また、
版面にグランド液を綺麗に引くのにも
ちょっとした技があります。
日本人は片手に版、片手にグランドの入った瓶を持って
版面を上手に動かしながら揮発せぬうちに
綺麗に引くことができる人が多いです。
海外の人には難しい技なようで、
ハケなどで引いているようですが。。

私は
日本人としてはカナリ不器用な方ですが、
長い銅版生活で、まあまあな感じには
グランドを引くことができるようになりました。
学生の頃などは
全く上手に引けず、
それどころか裏に貼る防食シートもシワになったりで
そんなコトでもう絶望的なキモチになって
1日が台無しになったおりました。

未だに
そんなに上手くシートは貼れないし
グランドもムラになったりしていますが、
ただ、
そんなコトで絶望などはしなくなりました。
そして、
何か思いがけないアクシデントが起こった時には
冷静に対処出来るようになりました。
そんな「思いがけないコト」から
素敵な発見さえ出来るようにもなりました。

それは
私なりの技術の向上だと思っています。
今日も上手く引けないグランドに手こずりながらも
これが作品として旅立ってゆくまで
色々と一緒にヤリトリしよう!
と挨拶気分で版を扱っていました。





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手の中にない モノ(ed.20 20.5x17.5cm)
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by malie134-HS02 | 2017-06-14 17:12 | 日々 | Comments(0)

915.ヤリトル日々

久しぶりに和紙を使ってみようと思っています。
以前は良く使っていたのですが、
ここ暫くは洋紙にばかり刷っていたので
その扱いに四苦八苦しています。

和紙と洋紙では原料や漉き方などが異なっている為
同じ作品を同じ様に刷ったとしても
紙へのインクの乗り具合、また紙自体の風合いの差から
上がりが異なります。

そして勿論、
紙の湿し方は全然違います。
私の版は腐蝕が深いので
紙の湿しは非常に重要なポイントとなります。
湿し過ぎても、足りなくても上手くはゆきません。
和紙によってもその度合いは異なります。

何事もそうだと思いますが、
新しいモノとの出会いは
そのモノを知る為の「ヤリトリ」をする十分な時間が必要です。
始めはそのヤリトリは上手くいかず途方に暮れたりしますが
何度かヤリトってゆくうちに心が通じ合う瞬間が訪れます
そういったヤリトリは苦しくもありますが、
ワクワクもして
日頃の自分脱却に希望が持てたりするのです。
なんに対しても「慣れ」てしまっては
ある意味イケナイな!と思っています。



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計れない モノ  (ed.20 35x25.5cm)
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by malie134-HS02 | 2017-06-07 13:01 | 日々 | Comments(0)

905.歯磨き

今年に入ってからずっと、
行こうと思っていた歯医者へやっと行ってみました。
虫歯が痛い!というわけではなく
定期検診です。

幼児の頃から甘いもの好きで
小さい時にはずっと虫歯に悩まされてきました。
昭和の治療で、既に何本もの歯は
無かったり、自分のものではありません。
ですからせめて、
今後は歯を大切にしてゆこうと
大人になってからは気をつけています。

有難いことに
歯そのものは丈夫な方で、
正しくケアしてゆけば問題はないとのことです。
しかし、
日常的に緊張しやすいタイプであったり
制作において集中していたりで
無意識に歯を食いしばる癖が、
せっかくの良い歯をダメにしたりしているようです。
歳を重ねると、そうした癖による弊害が
身体のアチコチに現れてくるので
苦戦する日々です。
ですから定期検診は欠かせません。

歯医者ではいつも、
歯磨きを褒められるのが
私のちょっとした自慢です。
「口の中は意外とその人の様子が現れるのですよ。
上手に磨けています。
こんな人にシゴトは頼みたい!と思いますね」と
言って頂けて何だかとても嬉しいです。
口の中も日常生活も
余り他人に見せる機会はないものです。
そんなモノを褒めていただけるのは
やっぱり私は真面目だよなぁ。。。と




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計れない モノ (ed.20 35x25.5cm)
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by malie134-HS02 | 2017-04-22 18:23 | 日々 | Comments(0)

895.描くように

創りためた版をやっとひとつづつ刷って
作品に仕上げてゆく日々です。
こうして静かに籠って制作してゆく時間は
大好きな過程です。

以前は製版(描いたり、腐食したりする)の方が
面白く感じていましたが、
だいぶ肉体労働がキツクなってきた昨今、
刷りも楽しいなと思えるようになりました。

私の主だった技法の一版多色凹凸版刷りは、
作家によって違った方法を取っているもので、
それぞれ違った味わいを出せる刷り方だと思います。

版画は一般的には、色別に版分けして
色を置いてシステマチックに刷ってゆく印象がありますが、
私の場合、一版のみで刷ってゆくので、
出来上がりがパターン化しないよう
色は描くように置いてゆきます。
ですから、版によってはインクを置くだけで
一時間くらいかかったりします。


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最近仕上げた作品の様子です。
色を置き、余分なインクを寒冷紗で拭き取ったところ。
この後、さらに人絹で綺麗に整えてゆきます。
その上に全体的にバックの色を乗せます。

この作品は、深い緑色の作品に仕上がります。

一版多色凹凸版刷り、不思議な感じでしょ!
4/8のコートギャラリー国立での
デモンストレーションで全貌をご覧いただければと思います。
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by malie134-HS02 | 2017-03-05 13:04 | 日々 | Comments(0)