とても久しぶりに銅版画作品の新作を手掛けています。
近頃は、メッキリ体力も落ち、
版画に使用する溶剤などへのアレルギーも
辛いので、銅版の製版は
全く出来なくなりました。
以前は、版の刷りよりも製版(腐蝕する)ことの方が大好きで、この作品の場合どんな風に腐蝕を進めてゆくか?頭に浮かんで行く過程が興味深く、不器用ながらその腐食作業(と言うより私には描いてゆく感じでしたが)にワクワクしていました。
銅版画と言っても
私の場合は、出来上がりのテクスチャーも重要な要素でしたので、単に描画の線などの有り様より、画面から奥まる部分と出て来るトコロの差や割合が重要でした。
それが私にとっての銅版の醍醐味でした。
製版が出来なくなってからは
刷り に対して以前とは異なった情熱?が湧いてきました。
版を使っての画面構成という意識で、
既に手元にある版を使っての新作を生み出しています。
単なるリメイクではなく、
新作!として成り立つクオリティーを
目指して四苦八苦しています。
けれど、その四苦八苦は今まで無く楽しい。
体力的、体の不自由さ出来には
だいぶ厳しくはなって来ていますが、
その楽しさ「今度はこんなのを創ろう!」というワクワク感は嬉しいです。
未だワクワク出来る!
そして未だ創れる!
ゆっくりにはなってしまったけれど
ナニカ ウツクシイものが
出来るようときめいてやって行きたいと
思います。
↑これはガラス絵の部分ですが