先日購入した、
マツヤのロシアチョコレートを食べていたら、
自分なりの ロシアな出来事が想い出されました。
最初の海外旅行はLONDONでしたが、
「なるべくリーズナブルに!」との思いで、
選んだエアーはアエロフロートだった。
早い者勝ちの(チケットには一応NOは書いてあるのですが)
自由席の座席に、こわい位存在感のある大きなオシリのCA。
ザクロジューズを初めて飲んだのもこの時だった。
トランジットのモスクワ空港の売店では、
カラフルな編み込み模様の小物やマトリョーシカ。
ソビエト(その頃はまだソ連だった)のイメージとは遠い
乙女心をそそる数々の品が並んでいました。
その時買った 木製の塗りの大きなスプーンは
意外にもタフで、日常使いで熱いスープにも耐えられるすぐれものです。
飛行機を降りる時に奏でられるチャイコフスキー!!
とにいかく 初めての....人にはインパクト大な初ロシア体験の日々でした。
その後、
大分経ってから展覧会でリトアニアへ行く機会がありました。
独立後もまだ、ソ連の影は色濃く残っており、
人々の暮らしも不安定で厳しいなか、
リトアニアの作家の方と交流したわけですが、
食事は日に2度だとか、ロシアカトリックと彼らのカトリックとは
非常に違うのだとか,ある作家の男性はロシア時代シベリア方面に行かされ、
日本海でカニやウニを採ることを強要されていて辛かったとか......
とにかく、これもたいへんインパクトのある貴重な体験の日々でした。
そんな中、能天気なことに
単に美しい....と思って買ってしまった
(実際、レートをちゃんと把握していなかったこともあり)
総琥珀ばりの手鏡。
その頃のリトアニアの人には、ありえない価格だったのでしょう。
呆れられました。
でも、それはそれで良かったなと今では思えます。
パラジャーノフの「ザクロの色」も
美しい映画だったと想いだされます。
この人の人生も相当過酷であったと聞きます。
マトリョーシカの形にしろ、
ロシアものには 所謂「かわいい」ひらがなな感じのするものが多いです。
マツヤのチョコレートも箱入っている12個のチョコ全部の包み紙の色と模様が
異なります。こんなに かわいいモノたちが、
ソビエトだったりロシアだったり 、
今ではヨーロッパよりずっと「外国」な地に
沢山あるのが少し不思議な気もします。
そこが「外国」のガイコク感たる由縁でしょうか。
ほろにがいチョコが運んだ ろしあ な記憶........