562 秘密の花園の想い出

　密かに「秘密の花園」と呼んでいた空き地がありました。
住宅地にポッと空いていた一角。
梅の木が一本と、あとは季節ごとに茂る
イングリッシュガーデンの様な色とりどりの
ちょっと変わった花々。

一見ただの荒れ地にも思われるその自然な植物の繁り様。
けれど、
それはただの雑草ではなく
意図された植物たち。
微妙なグラデーションで思いっきり繁っていて
人の立ち入る隙はありませんでした。
季節ごとに様変わりしていたのも
ナニカ不思議な感じでした。

小さなスペースですが
そこはもう、「秘密の花園」。
たまにそこを通りかかって眺めるのが楽しみでした。


しばらく通っていなかったけれど
今は何が咲いているのかな？
もうじき梅が咲くよね。。。
そう思って行ってみたら、

駐車場になってしまっていました。
梅の木は残っていたけれど。




またヒトツ
楽しみにしていた景色が無くなってしまったな。












めぐみ咲く（銅版／コラージュ）