人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

岡田まりゑblog

malie.exblog.jp

588 カワラケ

 最近始めた陶のオブジェが
焼きしめも終わり、窯出しとなりました。

素焼きの段階では
石粉粘土で制作したオブジェの感じとそう違わない
自分の予想と余り遠くない状態でした。

当初は釉薬はかけないつもりでしたが、
初めての段階から 守り に入ってはいけないな
と思い、実験を兼ねて幾つかに釉薬を掛けてみたり
いろいろ試してみました。

それらが
どんな風に焼き上がっているのだろう?

勿論、
初めての段階から
思った様な仕上がりになる!なんてコトはありえないだろう
と、予想はしていたものの
本当に全く自分の予測していた方向には行っていない仕上がりに
。。。どんなコトが窯の中で起きて
こんなことになるのだろうか。。。?

ああ、でも、これは一番最初にやった銅版の感じにも似ているな
そんな風にも思えた結果でした。

そう、
油絵やドローイングなどと違って
版画は、「あるモノの働き」によって間接的な作用で仕上がりに
ワクワクドキドキそしてガッカリさせられることが多い。

そんなコトにちょっと疲れていたのに
また、別の 「そういったモノ」に手を出してしまったな
と、長い付き合いになりそうな 陶の世界に一歩を踏み出してしまったことに
少し後悔。でも、 好きになれそうだな と直ぐに思った。

きっと
私はこういうモノをやることが好きなのでしょうね。


それにしても
焼き締めるとカタチというものは一段と引き立つのか
未熟さが余計に際立ってきてしまう。

さりげなく美しさのある
シンプルなものを創ることのなんと難しいことか!

かわらけのような
なんでもないカタチに憧れるけれど

それは
まだまだ 遠い道なのだろう。



588 カワラケ_c0118526_14114267.jpg







カケラを ミツケニ (ed.25 27.8x38)
by malie134-HS02 | 2012-06-23 14:15 | 日々 | Comments(0)
<< 589  2人展 587 カラクチ? >>