先日、
いわき市辺りに友人と行く機会がありました。
帰りの日に少し時間があったので、
ずっと自分の目で確かめたいと思っていた
被災地を訪れてみることにしました。
訪れたのは
ホテルから程近い薄磯地区という海岸エリア。
あの日から1年9ヶ月経つというのに、
家々の基礎だけが遺された遺跡のような風景が広がる。
ところどころ
その基礎のコンクリートに花や星
楽しげな絵が描かれていたり、
花壇のように花が植えられていたり。
(そんな光景を写してくれば良かったのですが、
なにかボーっと見入ってしまって)
広大な墓地
といった静かで寂しい空気が流れていました。
住宅地の近くにあった学校の校庭には、
大量のガレキが今でも積み上げられていて
その端のほうでは、
丁寧にナニカを選り分けている方々が
おられました。
2m以上に積み上げられているガレキには
細かい木片や土砂とともに衣類や電化製品、
アクセサリーなどが垣間みられて、
それは
アウシュビッツの博物館の展示を思い出させました。
このような光景はニュースで何度も見て来ましたが、
やはり
自分が実際にそこに降り立ち
その空気やヒカリを感じるコトが大切だ!
と痛感した時間でした。
地震や津波だけの被害なら
もう、今頃はこんな風景ではないのだろうな。
未だに16万人の方々が避難されているという。
それは、
それぞれ16万種類の悲劇があるということだ
と語っていた言葉が忘れられません。