772 ツライこと

新作の製版中です。
銅版の製版というのは描いて腐食などをすることです。
私の場合、製版はアトリエではなく自宅で行っています。
自宅は普通のマンションなので、
腐食はベランダ、つまり野外での作業です。

この時期、
日差しも強く気温も高いので
防護服テキないでたちにゴム手袋装着での作業は
非常に危険です。
更に、ベランダには水道の設備がないので
いちいちバケツで水を運んでくる作業は
非常にキツイものです。

このように作家として日々で何がツライか？
と尋ねられたら、
「あまり安全とはいいがたい薬品を使用しての肉体労働です。」
と答えます。
アイデアに行き詰る。。や作品が思った方向にゆかない。。などは
とても当たり前のコトですし、
そんなにツライ問題でもない。
「資料をつくる」などの事務仕事や
「電話や実際に会って誰かとナニカを交渉する」など
そういった直接、絵を描く作業に関係のない
もともと得意ではない事をやらなければならないのは
いつまで経っても慣れません。

肉体労働も。。。

けれど仕事というのは何にしろ
そういう部分のあるモノなのだと思う。








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