近頃、アートなどの超絶技巧が話題となっていますね。
手の込んだモノについて高評価をするのは
最近に限ったことではありませんが。
もちろん、とても時間がかかって制作されている。。とか
物凄く難しい技術を駆使している!というのは
評価に価するコトだと思います。
しかしそれらが皆、アートと呼ぶものか?どうか?
と私は思ったりするのです。
高校生の頃、美術部に在籍しておりました。
古い部室の壁の先輩たちの落書きに、
「間違えてはいけない!アーティストとアルチザン」
というのがあって
入学したての自分にとってとても
インパクトのある言葉でした。
そして、それは今でも自分の中に深く留まっています。
そう、
技術の素晴らしさ=美しさとは限らない。。ということです。
時間やナニカの量では計れないところに美はあったりして
人の心を打つのだと思います。
分かりやすいものが人に受け入れ易い原理は理解しますが、
そればかりではつまらないと思うのです。
その作品に漂う空気を感じ取る能力は皆備わっているのだから
心を開いて接してみて欲しいと思うのです。
アブストラクトは難しいものではないと思います。
細くなくても、描写でなくても
そこには詩のような美があったりすると思うのです。
しじま (ed.10 59x84.5)