912.和の宇宙
国立能楽堂の定例公演に行ってまいりました。
久しぶりの能楽堂、中庭の緑も美しく
開演前のひとときもくつろげました。
今回の狂言の演目「大般若」は
僧侶と巫女の競演が大変面白く、
本当に愉しく笑えて日々の疲れも吹き飛びました。
野村万作、萬斎が一堂に会しているのも
見所です。
狂言と違って、
お能は超自然を題材にしていることが多いので
私には少し敷居が高いですが、
「賀茂」は登場人物(ほとんどが神々ですが)が多く
場面が展開するので
比較的分かりやすかったです。
神々の装束も様々で楽しめます。
歌舞伎もそうですが、
伝統芸能の装束はわりとモダンなデザインで
抽象的な捉え方もあり
かなり興味深いです。
色合いなど斬新で驚かされます。
そして
笛、太鼓と鼓といったシンプルな和楽器に
人の声が加わり
不思議な響きに変化する空間。
色や音、動きで奏でる宇宙は
本当に「ドコカ」へ連れて行ってくれる。
こうした
少し緊張感のあるトコロへ
たまに出掛けてゆき
何処かへ行って帰ってくるのが好きです。
ナカニワ (ed.30 20x15.5cm)
by malie134-HS02
| 2017-05-20 16:09
| ステキ
|
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