ヨガのスタジヲへの道の途中
末廣亭があります。
入り口には勘亭流で書かれた
その日の落語家や芸人の名前が並んでいます。
中学、高校の頃
「和テイスト」への憧れが増し、
日本画を始めとする美術だけでなく
俳句や和歌、漢文などの古典文学、
そして伝統的な行事や日々のしつらへ
民俗学などに興味が湧いて行きました。
それらの中で
文字として素敵に思えたのが勘亭流でした。
勘亭流は書き文字というより
広告としてのデザインの素晴らしさ、
「文字としての伝達機能よりヴィジュアル的に心に届く」
ことを優先しているというのが大変気にいいっておりました。
教科書からノートに至るまで
その頃の自分なりの和テイストなイラストを描いたカバーを付け
見出し文字や自分の名前を勘亭流で飾りました。
勿論、筆で一気に書くなどは出来ませんでしたので
レタリングで頑張っていましたが。
その頃に
自分の名前を「まりゑ」と表記するようになりました。
本名は漢字で、しかも「え」は「枝」なので
本来は「ゑ」ではありません。
しかし、勘亭流の「ゑ」のデザインが魅力的で、
苗字の「岡田」の四角さと重さには
この「ゑ」が釣り合うのでは!と
それからずっと「岡田まりゑ」になりました。
末廣亭の前を通るたびに
「ああ、そんな昔があったなぁ」と
想い出しています。
なつかしい 場所 (ed.30 12.2x11.8cm)