妹が1年ぶりに帰国しています。
私とはほぼ4っつ違いの彼女は、
20代始めにロンドンに行ってしまってからはずっと
海外暮らしです。
あちらで働き、家庭も持っているので
もうすっかりイギリス人になってしっています。
そんな妹が、
今回の日本滞在では茅ヶ崎に行ってみたいという。
茅ヶ崎は妹と私が子供のころ育ったトコロです。
生まれたのは二人とも横浜ですので
其処で過ごしたのは6−7年。
子供の頃の6年は長く重要な時間ですが、
私たちにとっては様々な家庭の事情で
決して平穏な日々ではありませんでしたので、
その期間を妹がどのようにキオクしていたのか?
今まで気掛かりではありました。
その頃の私は、
姉として妹に寂しい想いや不自由なキモチにしないよう
子供ながら頑張っていました。
そんな日々を妹が懐かしく、そして楽しい想い出として
今も抱いていてくれたのは
姉としてとても嬉しい。
私にしても、
妹との茅ヶ崎の想い出は決して辛くなく、何か充実していて
本当に明るい日々としてキオクされています。
そしてその後、
お互い離れ離れに暮らすことになったので、
茅ヶ崎はトクベツなトコロとして記憶されたのだとも思います。
海に近い
明るいヒカリと潮風と乾いた砂地の茅ヶ崎が、
私たちの日々を明るくしていたのだろうな。
今、また大人になった私たちが
子供の頃過ごした場所を二人で歩く幸せ。
いろいろなコトがあったけれど
お互いなんとか乗り越えてこれてヨカッタと
そんなことは口に出さないけれど
きっと、そんな風に思いながら
懐かしい道を歩くのだろう。
遠近ーオチコチ (ed.60 15x15cm)