1190.クワツタリ

久しぶりの国立能楽堂。

突然の雷雨で駆け込み、ござるの座を観に行きました。

中庭の緑に雨粒がキラキラして

そんな風情もよい。

東京にある幾つかの能楽堂の中でも

国立能楽堂はロケーションも

佇まいも好きです。

「節分」「花盗人」「金津地蔵」

季節に因んだ演目もたのしい。

卒寿を迎えられ万作さんのお歳を感じさせないキリッとした様子も

素晴らしかったです。

また、

小さな子供や

たくさん演者が出てくる狂言を観るのは初めてでしたので

「金津地蔵」のやり取りは

イチダントヨカロウ。。でした。

最初の「節分」では女が戸を開ける音や鬼が小槌を打つ擬音が

おもしろく響きました。

。。。クワッタリ

(打ち出の小槌で好みのものを打ち出す時は　諸行無量定　と言うらしい)

更なるコロナウイルスの蔓延防止策が発令されて、なかなか先の見えない日々が続くなか

おもしろい　そしてクスッと笑える

素晴らしいものを

よい所で観られたのは

憩いの時となりました。