1235.小傘

秋は色々と文化的なコト？したくなります。

木曜日の夜に予定されていた

恒例のパイプオルガンコンサートは

先日の大きな地震による施設ダメージの為、

残念ながら中止になりました。

けれど、

昨日は久しぶりに国立能楽堂で定例公演を

楽しみました。

今回の狂言の演目「小傘」。

博奕で無一文になり仕方なく出家した偽坊主に

法事を任せて、お経のように唱える賭場で覚えた小唄を皆で有り難く唱えてしまう。。。

狂言は愚かな人々の可笑しい様を

表すことが多いけれど、

最後の方の場面の

法事に訪れた人々が、

真剣な顔で嘘のお経を皆で輪になって走り、

ひたすら唱えている様子は

可笑しいけれど、

今の人々の状況とも重なってしまいました。

本質を見ず　　

ただ皆んなで信じて有り難がるのは

少しコワイ。

それはともかく

こんな日々に「笑い」は必要！

国立能楽堂の中庭には

芒や萩が夕陽に照らされていて

それが見られたのも嬉しかったです。