日常品においても
だんだんと使用頻度の少ないものは
淘汰されて行っているので、
ましてや版画で使用する用品など
製造中止になっても不思議では無いです。
その中でも銅版画に特化したものなど
どれだけの人が必要としているのか!
とは思うけれど
「不要不急」の言葉と共に
何か少し 腑に落ちないというか
その世知辛さと余裕の無い時代に
寂しさを覚えます。
今までにも
版画用紙やインクなど海外も含め
製造中止をしたメーカーは有りました。
私が好んで使用している「人絹」も
本来は 絹の代用品の布 なのですから
早々と製造中止になった時は
割と納得が出来ましたし、
自分に余裕があったので今後使う為に充分な量の買い溜めを致しました。
(今となっては、使い切れるか?疑問なのがセツナイです)
今回は私にとって人絹と共に必需品の
SN片手ゴムローラーです。
私の一版多色刷りには欠かせません!
ゴムの硬さ、直径など様々な理由から
この製品を愛用して来ました。
使用して行くとゴムの部分がツルツルになり過ぎたり硬くなったりしてしまうので
消耗品としてゴムローラーの部分だけ
替えて使っています。
snsの書き込みなどでこの製品が無くなっている事を知った時には、
既に入手困難になつていました。
今後どうすべきか?
勿論、この製品に代わるものも現れるかもしれませんが、多分高価な品になっているでしょう。自分の体調の事なども思い、今あるローラーが使えなくなった時は
本当にこのカタチでの制作は終了かな?
などと考えたり。
様々なコトが変化してゆく昨今、
ゴムローラーが無くなる!くらいのことは
(私にとっては重大事件ですが)
大したことでは無いのだよね と。
愛しのSN片手ローラー