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岡田まりゑblog

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006 たたずまい

 四国の茶陶作家、藤田登太郎さんから展覧会へ伺ったお礼のお手紙を頂きました。
登太郎さんは、桃山志野を現代につくりあげた作家です。展覧会は4月下旬に高輪の
畠山美術館のお茶室で行われていました。
落ち着いたお茶室の各部屋に、登太郎さんのお茶碗は、ひとつヒトツ静かに存在感を放ち
座っていました。
006    たたずまい_c0118526_22304021.jpg

お茶室....と聴いただけでも、緊張感の漂う空間。更に、志野焼の重厚感はほんとうに
日常を遠ざけます。
いらしているファンの方々もお着物をお召しになっていたり。

しかし、登太郎さんは、その緊張感漂う空間に、赤いTシャッツにブラックジーンズ!!といった
なんともカジュアルなスタイル。御歳71歳とは思えぬエネルギーいっぱいの笑顔。
そのいでたちでさりげなく、お茶をたてて下さる。
もちろん作品の桃山志野茶碗に。
とてもカッコイイ!!!(そうです、カッコイイってこういう人なのじゃないかな)
そして、その時間はこの上も無く贅沢。

登太郎さんの
「何事もカタチで行ってはいけない。心がないと......」という言葉が滲みた。

そんな方からわざわざお礼のお手紙いただいて、本当にありがたく、恐縮しました。



藤田 登太郎
by malie134-HS02 | 2007-05-09 22:27 | ステキ | Comments(3)
Commented by eye-moriemon at 2007-05-11 00:55
確かに面白い器だね。 作品を見ると、なぜか唐突に現われる「染み」が、「何事もカタチで行ってはいけない。心がないと......」 という言葉の裏にある、「心」 の不安定さを受け入れなければならない、という良心的自己矛盾を感じさせてくれます。
 何か、器の領域をはみ出す、「面白さ」 があると思います。
Commented by eye-moriemon at 2007-05-11 08:02
えー、昨夜は酔っ払って帰ってきたので、意味不明のコメントをしてしまいました。
Commented by malie134-HS02 at 2007-05-11 11:19
いえいえ、酔っぱらってるとは思えないクールなコメントです!
登太郎さんは生き方がステキです。
そういうモノがやっぱり出るんだと思います。
土って平面よりもっと出てる気がします。
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