四国の茶陶作家、藤田登太郎さんから展覧会へ伺ったお礼のお手紙を頂きました。
登太郎さんは、桃山志野を現代につくりあげた作家です。展覧会は4月下旬に高輪の
畠山美術館のお茶室で行われていました。
落ち着いたお茶室の各部屋に、登太郎さんのお茶碗は、ひとつヒトツ静かに存在感を放ち
座っていました。

お茶室....と聴いただけでも、緊張感の漂う空間。更に、志野焼の重厚感はほんとうに
日常を遠ざけます。
いらしているファンの方々もお着物をお召しになっていたり。
しかし、登太郎さんは、その緊張感漂う空間に、赤いTシャッツにブラックジーンズ!!といった
なんともカジュアルなスタイル。御歳71歳とは思えぬエネルギーいっぱいの笑顔。
そのいでたちでさりげなく、お茶をたてて下さる。
もちろん作品の桃山志野茶碗に。
とてもカッコイイ!!!(そうです、カッコイイってこういう人なのじゃないかな)
そして、その時間はこの上も無く贅沢。
登太郎さんの
「何事もカタチで行ってはいけない。心がないと......」という言葉が滲みた。
そんな方からわざわざお礼のお手紙いただいて、本当にありがたく、恐縮しました。
藤田 登太郎