大通りに面した商店の店先に、いつも大きな犬が寝そべっている。
彼はラブラドルレトリバーなんですが、その種には珍しく?小デブです。
その、ちょっと怠惰な印象から、私は密かに彼を「ゴン太」と名付けていました。
ゴン太はいつ見ても、ただ寝そべっています。
本当に寝そべっているだけで、時には眠っていたりしますが、歩いて行く人を眺めている様でもなく.....かといって退屈そうでもなく...
この辺りは、盲導犬の訓練所があるので、同じ種の犬くん達が、日々とても真面目な顔で
一生懸命頑張っている様子に出くわしていると思うのに、同じ種として
恥ずかしくないんだろうか?
誰が通ろうと、そのまま寝そべっています。
「大通り」に相応しくない感じが漂います。
しかし、そんな風なので、その大きさにもかかわらず、あまり目立たず。
無駄に媚をうったりしないだけに、ヒマな人や寂しい人以外は彼をかまいたいとも思わない。
存在自体にあまり気がつかないかも....風景にとけこんでいるのです。
何度か通るうちに、私はゴン太のそのマイペースさに「大きさ」を感じてきました。
きっと、彼は瞑想状態なんだな......
余談ですが、その後、ゴン太の飼い主が「メリー」と呼びかけているのを聞きました。
「メリーなんだ.....しかも女のコなんだ.....」う〜〜ん.......?...またイメージがちがったな...
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