昨年の個展で、軸状の作品を展示するにあたり
空間を お茶の世界 のようにしたかったので、お香の講座に行き
お香つくりを少し、習ってみました。
お香というと、普通は直接火を付けて燻らすモノを思いうかべますが、
画廊という場所がら、煙の出ないものがあるといな...と思っていたら、
練香というのがありました。
練香は暖めた灰のなかで薫らせ 空気の中に浸透させてゆきます。
その、微妙な薫らせ方も心惹かれましたが、
作り方も 不思議な薬っぽくて 興味深かったです。
キャラなどの自然な香材に蜂蜜や梅酢を混ぜて固めます。自然の材料なので、
本当に食べても大丈夫...とも聞きましたが....
蜂蜜が混ざっていて、すこし柔らかい質感のものなので、
本当は半年や一年寝かせた方が香りが良いのです。
花も生けてみました.......at ギャラリーOII '06 May
一年ぶりに、壜のなかに入れて熟成させていたものを出してみました。
しずかに ゆっくり浸透してゆく香りは、一年前よりも円やかで
何種類か混ぜた香りのそれぞれが纏まっていて、別の、もっと深い薫りになっていました。
時の流れと共に 熟成されたものは
えも言われぬ トキメキを放つな....と思いました。