先日、新幹線で隣り合った方は、
一見して「きちんと何かを選んでいるひと」に見えました。
服装は自然で着心地のよいものを着ておられ、
年齢に関わらず、地味になり過ぎないキュートさも兼ね備えた色合いと
素材の風合いがストイックになり過ぎない感じで好感が持てました。
ほどなくお昼の時間帯にさしかかり、
その方はお弁当を取り出しました。
あっ、こういうお弁当って久しく見ていないな。
新聞紙に包まれた、手作りのお弁当でした。
のりが巻かれた俵型の おにぎり、刻んだキャベツや手作り風のコロッケ....など。
ご飯はもちろん、玄米!
最近、俄に、冷凍食品や市販のおかずなどへの不信感で、
手作りが見直されていますが、
この方のお弁当はそんな付け焼き刃なモノではなく、
日常の自然さが感じられました。
服装と同じく、そこにはストイック過ぎない、その方の「ふつう」が感じられ
なんだか暖かいキモチになりました。
食べ終わって、包んであった新聞紙の記事に、
ふと目をむけ、読んでおられる姿も、自然で、
「そうだよな。こういうお弁当は包みまで楽しめるのだな」と発見
誰かの「ふつう」に教えられることは多いです。
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