最近始めた陶のオブジェが
焼きしめも終わり、窯出しとなりました。
素焼きの段階では
石粉粘土で制作したオブジェの感じとそう違わない
自分の予想と余り遠くない状態でした。
当初は釉薬はかけないつもりでしたが、
初めての段階から 守り に入ってはいけないな
と思い、実験を兼ねて幾つかに釉薬を掛けてみたり
いろいろ試してみました。
それらが
どんな風に焼き上がっているのだろう?
勿論、
初めての段階から
思った様な仕上がりになる!なんてコトはありえないだろう
と、予想はしていたものの
本当に全く自分の予測していた方向には行っていない仕上がりに
。。。どんなコトが窯の中で起きて
こんなことになるのだろうか。。。?
と
ああ、でも、これは一番最初にやった銅版の感じにも似ているな
そんな風にも思えた結果でした。
そう、
油絵やドローイングなどと違って
版画は、「あるモノの働き」によって間接的な作用で仕上がりに
ワクワクドキドキそしてガッカリさせられることが多い。
そんなコトにちょっと疲れていたのに
また、別の 「そういったモノ」に手を出してしまったな
と、長い付き合いになりそうな 陶の世界に一歩を踏み出してしまったことに
少し後悔。でも、 好きになれそうだな と直ぐに思った。
きっと
私はこういうモノをやることが好きなのでしょうね。
それにしても
焼き締めるとカタチというものは一段と引き立つのか
未熟さが余計に際立ってきてしまう。
さりげなく美しさのある
シンプルなものを創ることのなんと難しいことか!
かわらけのような
なんでもないカタチに憧れるけれど
それは
まだまだ 遠い道なのだろう。
カケラを ミツケニ (ed.25 27.8x38)