人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

岡田まりゑblog

malie.exblog.jp

1347.日々は続く

母のコトで以前にも増して
心配をし続けて一年。
学んだことがあります。
母の日常を少しでも快適に!と色々工夫したり
良かれ!と思い私なりに改善したつもりでも
次に母の所へ訪れてみると前と変わらぬ状態になっていることが多かった。
「ここをこうしてね」とか「こうした方が絶対良いのよ」とか助言して「やってる」と母が答えてもそれは本当では無かったりして
その事を叱ったりして
また、自分の心の狭さに落ち込んだりして
疲れ果てた末、他人を変えようとしても無駄。
しかもこの人達はずうっとそうやって生きてきた訳で、私から見たら不安定で納得出来ない生き方だったとしても、今更変えられる訳がない。そして私にはなす術は無い。心配しても仕方の無い事なんだ。
これはむしろ私の心の在り方への
試練なのだなぁと分かったのだ。

今も未だ母の声の調子や
直ぐに泣き言を言う癖に翻弄されては
ネガティブな考えが浮かんでしまいがちな
自分に疲れ果てています。

心配し過ぎて消耗するので
上手く制作の時間が取れないで居ますが
そんな「境界で立ちすくむ」毎日でも
少しずつ制作出来たのは良かったです。

ただひたすら制作に奔っていた時は
なんてシアワセだったのだろう
と思い返したりしますが、
そんな時を持てただけでも良かったと思う。

今は体力も気力もそんなに無いうえ、
心配性が祟ってグッタリだけれど
来週からの個展では
元気で居よう!と思っています。

爽やかな風の季節
どうぞ作品と私に逢いに来て頂けたら
嬉しいです。

1347.日々は続く_c0118526_12392944.jpg
HIRAETH-帰りたい キモチ  20×26cm
    銅版画コラージュに鉛筆、色鉛筆、雁皮
1347.日々は続く_c0118526_12393031.jpg


# by malie134-HS02 | 2023-05-17 12:26 | 日々 | Comments(0)

1346.銀座での展示

5/22〜6/3銀座奥野ビルオフィスIIDA
にて個展 「境界にて」
久しぶりの銀座での展示です。
今回は銅版画、オイルパステル、コラージュの平面作品と共に小さな木のオブジェを発表致します。
テーマの「境界にて」にたいては

境界は アチラとソチラを分ける
けれど アチラでもソチラでもない
あいまいな トコロ
境界に立っては 考え込んでいる

そんな日々のなか
大好きな大阪の国立民族学博物館のショップで「なくなりそうな世界のことば」という本を見つけました。
世界の50の少数言語を集めた本。
その中かの心惹かれたコトバから
幾つかイメージして
作品を制作致しました。

因みに
DMで使った「WASAU-たどり着けないほど 遠い」は
バサーオと読みます。
メキシコのポポロカ語。
本の編集当時2万人の人が使っていた言葉。主に心の距離が遠い という
セツナイ意味があります。

作品はこの季節に相応しいグリーン系ですが、そこに吹いている風は
ちょっとセツナイ。

また
とても久しぶりに制作した
木のオブジェですが、
技を持たない私が木(と言っても幾つかは柔らかいバルサですが)を削って
カタチヅクルのは自分でも
amazing!と思っています。
あるチカラが働いて
出来上がったなぁ と。
微妙な色合いのオブジェです。
どうぞ一つひとつ
間近で味わって頂けたらと思います。

-境界にて-
オフィスIIDA
13:00〜18:00 日休み
最終日17時まで

中央区銀座1-9-8奥野ビル408
03-3564-3218
http://officeiida.com
http://okadamarie.com
1346.銀座での展示_c0118526_12564074.jpg

1346.銀座での展示_c0118526_12564115.jpg


# by malie134-HS02 | 2023-05-12 12:55 | お知らせ | Comments(0)

1345. またね

とても久しぶりに
公文出版より印税の振り込みがありました。
もう30年近く前の仕事、「またね」という
児童文学の本の装丁と挿絵を銅版画でやったものの電子書籍の印税です。
オリジナルの単行本は画料として頂いているので印税はダウンロードでの収入です。
書籍そしてこういった類いのもののダウンロードは少ないだろうなぁ と期待しておりませんでしたが、それでも(何百円とかでも)
振り込まれていたりすると嬉しいです。

「またね」は大谷美和子氏の著書で、
この本で児童文学の賞を受賞されました。
その様な本に関われた事は本当に嬉しいことです。しかも大谷さんは素晴らしいお人柄で
ずうっと私の作品を愛してくださり、
今でも私の個展の時はいらして下さる
心暖かい方です。

30年前の私は
人生で一番忙しく、
頭も身体もフル回転で生きていて
作品ま年100点近く創り
語学もみっちり学んで
日々の作品の納品締め切り日も守り
ひたすら消耗しようと
奔り続けていました。
ですから、かなり様々病んでいて
キモチに余裕が無く
大谷さんにも大変失礼な態度であったと
思います。奔り続けて、世の中の変化や
もう無理出来ない自分の状態に気が付いた頃
今までの自分を反省して
大谷さんへもお詫びのお手紙を致しました。
反省出来て本当に良かったと
思います。
分かって下さった大谷さんにも
感謝しています。

そんな
いろいろが思い出される「またね」との再会。

1345. またね_c0118526_11202209.jpg

どうぞe-bookでちらっとご覧になってください。



# by malie134-HS02 | 2023-05-05 11:02 | よしなしごと | Comments(0)

1344. たどり着けないほど 遠い

5月の緑の色合いが好きです。
未だそんなに深くはなく 
アタラシイがキラキラしていて
生命力がいっぱい!

けれど今、
少しまた体調が良くありません。
外か明るい分だけ
そして個展が近かったりするので
辛さが増します。
この様な時に無理してナニカをすると
集中力が続かないので
余り良い結果にはならない。
もう充分そんな経験をしているので
気力が低下しない様
自分をなだめつつ出来る事をさがすしかない。

それで今日は
未だタイトルが決まっていない作品に
ストーリーを加えてみた。

今回の個展は
以前ブログでも紹介した本
「なくなりそうな世界のことば」から
インスピレーションを得ています。
そう、お正月に行った大阪のミンパクのショップで購入したものです。

世界50の少数言語の中から
各言語の研究者たちが思い思いの視点で選んだ
「そのことばらしい」単語。
興味深くセツナサが宿る言葉たちから
私なりのストーリーを描いてみました。

個展では
銅版画、オイルパステル画、銅版画コラージュ、小さな木のオブジェなど展示予定です。

立体作品は久しぶり!
未だちょっと完成していないので
少し気掛かりですが
体調整えて完成させます。

1344. たどり着けないほど 遠い_c0118526_14584039.jpg
WASAU (バサーオ) たどり着けないほど 遠い



# by malie134-HS02 | 2023-05-01 14:43 | 日々 | Comments(0)

1343. 銅版画を刷る

久し振りに銅版の刷りをしに
アトリエに行く。
この2ヶ月ほど、一点もの作品を
手掛けていたので
ほぼ自宅にて制作していました。
自宅からは5分とかからない場所にあるアトリエですが、なかなかそちらの方面には
で向かなかったなぁ。

2月のままのカレンダーを捲り
少し掃除などする。
沢山どんどん版画を制作していた頃は
むしろ部屋の埃など気に掛からなかったけれど、体調が悪くなったりすると
何故か様様なヨゴレが気になったりする。
掃除に熱意を注いでいる
場合ではないのだけれど。
少ないエネルギーは制作に注ぎたいところだが、環境を整えないとしっくり行かなくなって来ている。まぁ それも良いかな。
そんな近頃の自分を把握しているので
以前よりたっぷり時間をとって
制作を進めています。

作品の印象を左右するインクの色は
重要なポイントなので
刷り増しの場合、
インクの調合は慎重になります。
今回の少し大きめの作品は
バックのライトグリーンが決めてなので
上手く作れるか?少し緊張しました。
インクの調合は
何を何パーセントとか記してもあまり意味がありません(私の場合)。
見本は残してありますが、
長年の経験からの色作りを頼りにします。
ほんの少しのホワイトの量の差が
全体の印象を変えてしまう事もあるので
本当にこのミックスで良いのか?
その判断は難しかったりします。
以前はもっと決断力(判断力?)があったので
直ぐに分ったりしたけれど。
凸版面の色と地の色のハーモニーが
正しくないと全体の雰囲気は変わってしまう。
一版多色刷りの難しいところです。

大きめの版画用紙を持つのも
何だか危うい感じのする近頃
すごぉく疲れたけれど
何とか刷りが出来て嬉しかった。
やはり銅版制作は好きなんだな 
と思いました。

1343. 銅版画を刷る_c0118526_14365258.jpg
↑この作品は5月の個展には出品しませんが



# by malie134-HS02 | 2023-04-24 14:18 | 日々 | Comments(0)