久し振りに銅版の刷りをしに
アトリエに行く。
この2ヶ月ほど、一点もの作品を
手掛けていたので
ほぼ自宅にて制作していました。
自宅からは5分とかからない場所にあるアトリエですが、なかなかそちらの方面には
で向かなかったなぁ。
2月のままのカレンダーを捲り
少し掃除などする。
沢山どんどん版画を制作していた頃は
むしろ部屋の埃など気に掛からなかったけれど、体調が悪くなったりすると
何故か様様なヨゴレが気になったりする。
掃除に熱意を注いでいる
場合ではないのだけれど。
少ないエネルギーは制作に注ぎたいところだが、環境を整えないとしっくり行かなくなって来ている。まぁ それも良いかな。
そんな近頃の自分を把握しているので
以前よりたっぷり時間をとって
制作を進めています。
作品の印象を左右するインクの色は
重要なポイントなので
刷り増しの場合、
インクの調合は慎重になります。
今回の少し大きめの作品は
バックのライトグリーンが決めてなので
上手く作れるか?少し緊張しました。
インクの調合は
何を何パーセントとか記してもあまり意味がありません(私の場合)。
見本は残してありますが、
長年の経験からの色作りを頼りにします。
ほんの少しのホワイトの量の差が
全体の印象を変えてしまう事もあるので
本当にこのミックスで良いのか?
その判断は難しかったりします。
以前はもっと決断力(判断力?)があったので
直ぐに分ったりしたけれど。
凸版面の色と地の色のハーモニーが
正しくないと全体の雰囲気は変わってしまう。
一版多色刷りの難しいところです。
大きめの版画用紙を持つのも
何だか危うい感じのする近頃
すごぉく疲れたけれど
何とか刷りが出来て嬉しかった。
やはり銅版制作は好きなんだな
と思いました。

↑この作品は5月の個展には出品しませんが